神経性疼痛は早めに診察を【ツライ症状改善ガイド】

両手を広げる女性

糖尿病の人は注意が必要

笑顔の男性

ないはずの足に感じる痛み

神経性疼痛という病気を聞き慣れない人は、昔からお年寄りなどに多い神経痛のことだろうと軽く聞き流したりするようです。しかし、現在日本で増え続けている糖尿病の患者やその予備軍の人々の場合は、この神経性疼痛という病気と無縁ではありません。神経性疼痛はけがや病気などがきっかけで神経が傷ついたときなどに起こる痛みです。そして神経性疼痛の原因となる疾患の一つに糖尿病が挙げられるのです。糖尿病は治療が遅れたり治療を途中でやめたりすると症状が一気に悪化することがあります。また、糖尿病は深刻な合併症のある病気としても知られています。特に重篤な合併症は失明や足などの壊死です。糖尿病が原因となって足を切断しなければならなくなった人は少なくありません。このように足などを失った場合、なくなったはずの足にいつまでも痛みを感じることがあります。これが神経性疼痛です。この場合は神経性疼痛のうちでも特に幻肢痛と呼ばれています。この幻肢痛という種類の神経性疼痛は、生まれつきや子どもの頃に手足を失った場合には出にくいとされています。したがって糖尿病を発症しやすい年齢の世代の人は特に注意が必要なのです。

生活習慣病との関わり

神経性疼痛のうちでも幻肢痛というタイプは特別なものと思われがちですが、糖尿病や脳卒中など、だれもがいつかかるかわからない生活習慣病をきっかけとして起こる病気なので、必ずしも特殊な例とはいえません。そのため、規則正しい生活習慣やバランスの取れた食事など、生活習慣病の予防に気をつけることがまず大切です。糖尿病がきっかけとなって生じる神経性疼痛(幻肢痛)は、足の切断だけが原因ではありません。糖尿病のもうひとつの深刻な合併症は失明ですが、眼球を失った後なども神経性疼痛が現れることがあります。症状が軽い人ではただ失ったはずの足や目があるように感じるという程度で済み、この場合は単に幻肢または幻身体と呼ばれます。しかし何割かの人は感覚だけでは済まず、神経性疼痛を感じるようになります。高齢化社会を迎えている日本では、それにともない脳卒中や糖尿病の患者も増加し続けています。したがって、今後幻肢痛という神経性疼痛にかかる人の数も同時に増えていくことと予測できます。